だって君が好きだから。
キョーちゃんと修は
飲み過ぎて眠ってしまった。
「ねぇ、優梨?」
「ん?」
「恭平と修どうすんのよ」
「…どうするって言われても
わかんないよ、そんなの。」
「優梨が選ばなきゃダメだよ。」
「…うん。」
「あたしは、優梨の味方だから
どっちを選んでもいいんだよ。
ちゃんと応援するから。」
「ありがとう、真樹。
…正直迷ってるんだぁ
キョーちゃんはいつも
あたしが辛い時支えてくれた
だから、キョーちゃんが
辛い時はあたしも支えたい
って思ってたのね?
それが今、でしょう?
キョーちゃんは今、一番辛い。」
「…そうだね。
恭平には優梨しかいないんだろうね。」
「真樹、あたしどうしたらいい?
わかんないよ…。」
「恭平の支えになりたいなら
そうしなよ。」
「…うん。」
「あたし実はさ、
優樹と出逢う前、恭平が
好きだったんだぁ〜。」
「えっ!!そうだったの?
全然知らなかった。」
「うん、だって誰にも言ってない。
恭平すら知らないんじゃない?」
「そっかぁ。」
「恭平が好きだったけど
恭平は優梨が好きだった。
それを知ってあたしじゃぁ
無理なんだなって思って
恭平を諦めようとしてた時に
優樹に出逢ったんだぁ。」
「…そうだったんだ。
…あたしのこと嫌だった?」
「まっさか、恭平なんかよりも
優梨が好きだったから
全然良かった。
むしろ恭平の好きな人が
優梨で良かったなって
本当に思ったもん。」
「…真樹、ありがとう」
「ううん、
ずっと言わなくてごめんね。
隠すつもりじゃなかったの」
「ううん、全然いいよ。
今、話してくれたし。」
「今は、ないからね!
あたしは優樹一途だから!」
「わかってるよ!」
真樹と笑い合いながら
お酒を飲んだ。