だって君が好きだから。
修、髪伸びたんだなぁ。
こうやってじっくり
修を見るの久しぶりだな。
「…野さん!」
「森野さん!」
「あっ、はい!」
「さっきから呼んでるのに
どうかした?体調悪いの?」
「あっ、いえ。大丈夫です」
「そう。
じゃぁ教科書129ページ読んで?」
「あっ、はい。」
ん?…あれ!?
…ヤバい!教科書ない!
ドサッ
え、…教科書。
修が教科書を貸してくれて
またすぐに机に突っ伏した。
「ありがと…」
ペラペラめくると
落書きがたくさんあった。
…あっ、
あたしの似顔絵。
あたしが下手って言って
修が拗ねちゃったやつ。
あたしと修の似顔絵。
ふたりの間にハートがあって
似顔絵の下に"ずっと一緒"
って書いてある。
これ、あたしが書いたのだ…
あたしは落書きを
見るたびに涙が溢れて
止まらなかった。
…修。
ごめんね。