だって君が好きだから。


「キョーちゃん!!
腕痛いよ…離して。」




「離したら
修んとこ行くんだろ?」




「……いかないよ」




「本当に?」




「…うん」




「…良かった。
さっきはごめんな…」




キョーちゃんは
ホッとしたような顔をして
すぐに切なそうな顔をして言った。




「大丈夫だよ。」




「痛くなかった?」




「平気。」




「腹痛ぇのは治ったの?」




「あっ、うん。
もぅ大丈夫だよ♪」




本当はお腹なんて痛くなかった
だってあれは修がついたウソ。




キョーちゃんに
修の教科書を見て
悲しくなった。


なんて言えるわけないもん。



あたし、本当ダメだな。



キョーちゃんも修も
ごめんなさい。



2人共傷つけちゃった。



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