だって君が好きだから。
お昼休み
「でも、びっくりしたよ〜
修が優梨を保健室に
連れてくなんて
先生は気づいてなかったけど
クラスのみんなはきっと
気づいてたと思うよ。」
「何を?」
「まだ2人が想いあってること」
「…はは、ないない。」
「ないことないじゃん。
実際、修にまだ未練タラタラ
って言われたんでしょ?」
「…うん、まぁ。」
「それでどう思ったの?」
「どうもこうもあたしには
キョーちゃんがいるから。」
「そうじゃなくて、
本音はどう思ったの?」
「…本音は、
……正直すごく嬉しかった。」
「そう、じゃぁもぅ
わかってるんじゃないの?」
「何を?」
「まだそうやって
はぐらかす気なの?」
「…だって」
「あのね、優梨は
幸せになっていいんだよ?」
「けど、」
「けどじゃない!
自分でもわかってるんでしょ?
だったら早くしないと。
間に合わなくなる前に」
真樹のコトバはなんで
こんなにも心強いんだろう。