だって君が好きだから。


「…でも、
キョーちゃんは?
キョーちゃんはどうするの?
あたしが修のとこにいけば
幸せになれるの?」




「…優梨。」




「あたしが修のとこに
戻ればキョーちゃんは
ひとりぼっちだよ?」




「じゃぁ聞くけど
今、修を支えてるのは誰?」




「それは、鈴夏さんがきっと
支えになってるはずだよ。」




「鈴夏さんはどこにいるの?
大阪でしょう?修の隣に
いつもいないじゃん。」




「でも前も遠距離恋愛
してたんだから…。」




「そう、じゃぁ
優梨を支えてるのは誰?」




「今は真樹があたしの支え」




「でしょう?
恭平じゃないじゃない。
修と付き合ってた時は
修が優梨の支えだったでしょ?」





「…うん。そうだった。
あたしが困った時は
助けてくれて、泣いたら
ギュッてしてくれて
ケガしたらそこに優しく
キスしてくれて、それで」



あたしは思い返すと
涙が溢れて仕方なかった。



< 230 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop