だって君が好きだから。
「…でも、
キョーちゃんは?
キョーちゃんはどうするの?
あたしが修のとこにいけば
幸せになれるの?」
「…優梨。」
「あたしが修のとこに
戻ればキョーちゃんは
ひとりぼっちだよ?」
「じゃぁ聞くけど
今、修を支えてるのは誰?」
「それは、鈴夏さんがきっと
支えになってるはずだよ。」
「鈴夏さんはどこにいるの?
大阪でしょう?修の隣に
いつもいないじゃん。」
「でも前も遠距離恋愛
してたんだから…。」
「そう、じゃぁ
優梨を支えてるのは誰?」
「今は真樹があたしの支え」
「でしょう?
恭平じゃないじゃない。
修と付き合ってた時は
修が優梨の支えだったでしょ?」
「…うん。そうだった。
あたしが困った時は
助けてくれて、泣いたら
ギュッてしてくれて
ケガしたらそこに優しく
キスしてくれて、それで」
あたしは思い返すと
涙が溢れて仕方なかった。