だって君が好きだから。
「あっ、帰ってきた。
優梨ちゃん!」
クラスメートが
あたしに駆け寄ってくる。
「…何?」
「優梨ちゃんさ、
神崎くんとより戻したの!?」
「え、なんで?」
「だって一緒に教室
出ていったじゃん〜!」
あたしは真樹と
目を合わせる。
「ちが…」
「違うよ。
優梨は俺と付き合ってんだから。」
「…キョーちゃん。」
あたしの隣に並んで
肩を回してくる。
「あ、そうなの?
なんだぁー良かった!!」
「どうして?」
真樹がクラスメートに
聞き出す。
「だって、神崎くん
かっこいいんだもーん!
前は、優梨ちゃんと
付き合ってたじゃん?
けど別れたみたいだし
狙ってる子多いんだよ〜?」
「マジで!?
修のどこがいいの?
あたしにはわかんない〜」