だって君が好きだから。

「あのさ、
気まずくさせた俺が言うのも
あれなんだけどさ、普通にしよ？」




修がいきなり
話しかけてきて少し驚いた。




「え、あ、うん。」




「さっき俺が言ったことは
忘れてくれていいからさ。」




少し切なそうに言う
修を見てあたしは
何も言えなかった。




「ほら、もうすぐ文化祭だし
楽しくってかさ、うん。」




「…うん、そだね。」




「てかさ、
小西さんて優梨の友達？」




「うん、でもあんまり
話したことないけどね。」



「ふ〜ん。そっか！
さっき話しかけてきてさ
あんま聞いてなかったてか
聞き取れなかったんだけど
優梨ちゃんがなんたら
って聞こえたからさ。」




「あぁ〜そうなんだ。
さっき修のこと聞かれたんだ。」




「あ、そうなんだ。
何聞かれたの？」




「え、いや。
…なんてゆうか」




より戻したのって聞かれた
なんて言えるわけないよ〜！




「ほら、修かっこいいよね〜
みたいな感じかな。」




「あ、そうなの。
もちろん優梨はかっこいい
って言ってくれたんだよな？」




「さぁ〜？わかんないよ〜？」




「なんだよ、言ってくれよな〜」




「言わないも〜ん」




なんて言ってるけど
本当はすごく思ってる。



前みたいに戻れてる感じが
してなんだか嬉しい。