だって君が好きだから。
修はあたしの荷物を
持ってくれて
片方の手であたしの手を引く。
「…寒いね」
「寒ぃーな!
風邪ひくなよ。」
修はそう言って首に
巻いているマフラーを
あたしの首にぐるぐる
巻き付ける。
「いいよ、自分のあるし。
修が風邪ひいちゃうよ。」
「俺は強いから大丈夫。
いいからしとけって」
「うん、ありがと」
「ココア飲むか?」
「うん」
あたしがそう言って
頷くと修はニコっと笑って
自動販売機に駆け寄って行った。
「ほら」
「ありがと…暖かい。」
「相変わらず
甘いの好きなんだな。」
「うん、好き。」
「はは、そっか」
ポンポンとあたしの頭を
優しく撫でてくれる。
こうしてると何か
昔に戻ったみたいだな。