だって君が好きだから。


「…それで?何か俺に
言いたいことがあって
待ってくれてたんじゃないの?」




「あっ、ううん。
なんでもないよっ…」




「そ?
なら、いいんだけど。
俺の家、寄ってく?」




「ううん、お母さんから
ごはん出来てるから早く
帰って来てってメール来たから
今日は、もう帰るよ。」




「そっか、じゃぁまた今度
遊びにこいよ。」




「うん。」




「家まで、送るよ」




「ううん、いいよ。
寒いし早く帰って」




「…そ?
じゃぁ、また明日な。」



そう言ってキョーちゃんの
顔が近づいてきた。




「あっ、じゃぁ帰るね!」



あたしはそう言って
走ってその場を逃げ出した。



キス…避けちゃった。




どうしよう。
…ごめんね、キョーちゃん。


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