だって君が好きだから。


「俺は、たぶん修のことを
一生懸命に好きな森野を好きになった。」




「……そうなの?」




「そうだよ。
今みたいにぐずぐず
泣いたりしてなかった。
いつも、ニコニコ笑ってた。」




「そうだったのかな?
あたしは、ほんとに今でも
修が好きだよ!」




「だったらなんで……」




「キョーちゃんの
側にいてあげたいからだよ。」




「そんなの、森野の好きな気持ちは?」




「修はあたしがいなくても大丈夫なの、
でもキョーちゃんはあたしがいないと
ダメな人だから、一緒にいてあげるの。」




「それは、修が大丈夫って
言ったのか?」




「ううん、でも修は
大丈夫だから。」




「恭平はなんで大丈夫じゃない
ってわかるんだ?」




「キョーちゃん一回倒れてるの。
あたしさのせいで。」




「森野のせい?」




「そうだよ、あたしが
キョーちゃんのこの傷つけたから。
それでもキョーちゃんはいつも
あたしが辛いとき側にいてくれたの。
だからこんどはあたしが側にいてあげるの。」








「」
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