だって君が好きだから。
3
「おっはー♪」
ドカッ!
いつものように
朝からあたしの頭を
体操服で叩く。
「痛い〜!修のバカ!」
「だから、痛くねぇって。
中身、体操服!」
「バカ!
もう、今日のグラマーの
宿題見せてあげないからね!」
「あぁ〜!ごめん!
悪かった!見せてくれ〜
俺、今日あたるんだよ。」
「…しょうがないな〜。」
「俺も見せて!
グラマーやってねぇ〜」
「恭平は俺のあとだろ。」
「俺が先だよな!?優梨♪」
そう言ってキョーちゃんが
あたしの肩に腕を回す。
「てめっ!恭平!」
修がそう言うと
キョーちゃんは逃げて行った。
朝からなんなんのよ〜
「昨日の内緒な?」
修が耳元で呟く。
「うん、しょうがないから」
「…優梨、生意気〜!」
「あっ、知らない。
そんなこと言うんだ〜?」
「ウソウソ!ごめんって。
ありがとな!」
そう言ってニカッと笑う修。