だって君が好きだから。
やっぱりあたし
修の笑顔に弱い…
「優梨、後でちょっと
だけいいか?
話したいんだけどさ。」
「うん、いいよ。
1限目サボっちゃう?」
「あぁ〜
でも優梨、単位大丈夫?
俺は大丈夫だけどな!」
「あたしも大丈夫!」
「んじゃぁさ、
サボっちゃってくれる?」
「いいよ!」
サボっちゃダメだけど
修とふたりだと嬉しくて
つい、いいよって言っちゃった。
「俺が適当に先生に
言っといてやるから
まかせなさい!」
「恭平まじサンキュ!」
修が嬉しそうにキョーちゃんに言う。
「はっ、勘違いすんなよな!
俺は優梨のために言うんだよ。」
「そうかよ。
まぁ、ありがとうな!」
「優梨に手出してみろ、
殴り回すからな!
わかってるか?
殴って回すんだぞ?」
「はいはい、
わかってるっつーの」
「優梨、気をつけてな!
何かあったら呼べよ!」
キョーちゃん
どんだけ心配なんだよ。
心配しなくても
修はあたしに手を出したり
なんて絶対にしないもん。
「真樹には黙っててやるよ
このバカ修!」
「バカは余計なんだよ!
もう、行くからな〜
優梨行こっか…。」
「うん。」
修はあたしの手を
ギュッと握りしめた。