だって君が好きだから。



どうしよう…。
ドキドキが修に伝わっちゃう。




まだ、あたしは修に
気持ちを伝えたくない。





どうか、バレませんように。





「優梨、なんかおとなしいな。
どうしたんだよ?
今日女の子の日なの?」





「なっ、何言ってんの!
違うよ。修のバカー!」





「そう?
ならいいけどさ。
なんか元気なくないか?」




「うんん、大丈夫だよ。」




「そっか!
なら良かった」




修はそう言ってあたしの
頭を優しく撫でる。




そうゆうさりげない行動が
ドキドキするんだよ?
気づいてないんだから…




「うわ〜!
やべぇ!屋上ってこんなに
広かったっけ?
なんか気持ちいいな〜!」




「ほんとだね〜!
でもちょっと寒いよ〜」





「そうか?
じゃぁ俺のブレザー来とけ」





修はそう言って
ブレザーをあたしに優しく
がぶせてくれた。




ほら、またこうゆうことする。
優しくて、ちょっと不器用で
修、修が好きだよ。
大好きなんだよ…。



言いたいけど言えないよ。



「優梨、やっぱ元気ない!
どうしたんだよ?
もしかして俺なんかした?
したならあやまるよ?」





「違うよ、修は何もしてない。
大丈夫だから気にしないで。」





「そうか。わかった。」





修はニカッと笑う。



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