だって君が好きだから。



「修、話したいことって何?
何かあったの?」





「あぁ〜、俺さ昨日アイツに
聞いたんだよ。」




俯いて話す修。





「何を聞いたの?」





「俺のこと好き?って
そしたらわかんないって
言われちゃったよ…。
もぅ俺どうしていいか
わかんねぇよ。
優梨、助けてよ…。」





さっきまでの笑顔が消えて
辛くて泣き出しそうに
なっていた。




修にここまで想われてる
アイツがうらやましくて仕方ない。
なんであたしじゃないの?
あたしだったら
修にこんな辛い顔させない。




「修は好きなの?
彼女のこと…。」





「俺はちゃんと好きだよ。
でもそんなこと言われたら
わかんねぇよ。
どうしたらいいんだよ。」





「…でも
修、今すごく辛い顔してる。
それは彼女が好きだからじゃないの?
好きなのに彼女には
わかんないって
言われたからじゃないの?」





「わかんねぇよ。
俺、どうしたらいい?」





「……修。
ごめん、あたしもわかんない。
でもあたしだったら修から
離れたりしないよ、絶対。」






「優梨、こっち来て…」





修が切なそうにあたしを呼ぶ。
なんでそんな顔するの…


あたしは黙って
修の元に歩いた。





「優梨…」





修はあたしの腕を引っ張って
抱き寄せる。




ここいちばん好き。
暖かくて安心する。





「修、大丈夫?
無理しちゃ嫌だよ。」





「うん、ありがとう。」





「修、苦しいよ。」





「うん、ごめん。
でもちょっとだけだから。」




「いいよ。」





「落ち着く。」






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