だって君が好きだから。
「ありがとな。
優梨に迷惑かけてばっかだよな
ごめんな、ホントに。」
修は申し訳なさそうち
あたしに頭を下げて謝る。
「いいんだよ、それくらい
迷惑なんかじゃないし!」
「お金がちゃんと出来たら
クレープおごってやるよ。」
「ほんとに!?やったぁ♪」
嬉しそうに笑うあたしを見て
修も嬉しそうに笑った。
「ガーキ、クレープごときで
そんな嬉しいのか?」
「だって、クレープ好きだもん。」
「ふ〜ん……俺は?」
俺は?
それって俺のことも
好きかって聞いてるの?
言ってもいいの?
いいよね、気持ちを言うぐらい。
「好き」
「はっ、バーカ。」
修は笑ってあたしの頭を
ポンってする。
暖かくて大きな手。
クレープなんかよりも
大好きだよ。