だって君が好きだから。
5
「修、無事で良かったね!!」
タクシーの中で
キョーちゃんに言った。
「そうだな、奇跡だよ。
あいつミラクルだよな。」
「あはは、ほんと!」
「うれしくないの?」
「え?」
「修も好きだって言って
くれてんのに元気ない。」
「そ、そんなことないよ!」
「そ?元カノのことじゃないの?」
「え?」
「優梨わかりやすい」
「だって彼女と話をしに行く
って言って大阪に行ったのに
話ししてないのに
あたしのこと好きだって
言うからよく、わかんなくて」
「そうか、でも俺が思うに
もぅその時から決めてたんだよ。
優梨を好きな気持ちに
気付いたから彼女の話し
優梨に話して、大阪に来て
別れをいいにきたんだよ。
あいつ最初から優梨が好きだよ。」
「えっ、嘘…
知らなかったあたし。」
「うん、だからそんなこと
気にすんじゃねーよ?」
「うん!ありがとう。」