だって君が好きだから。
「……。」
ウソ…。
「マジかよ〜!」
修も同じこと思ったみたいだ。
この部屋、ヤバいでしよ。
「俺、ラブホと間違えた?」
「え、そうなの?」
「や、ビジネスホテルのはず。」
真っピンクの部屋に
大きな薄ピンクのベッド。
「俺、今日はソファーで
寝るからさ、優梨はベッド
使っていいよ?」
「え、どうして?
風邪ひいちゃうよ?」
「さすがにこれはマズイ
絶対に俺、我慢できない。」
修はため息をついて
ソファーに荷物をおく。
「我慢って何を?」
「男の事情。」
「事情?」
「だーから、ソファーで
寝るから大丈夫だ!」
「う、うん。
わかったよ〜」
「優梨、カラオケあるよ?
カラオケしよしよ!」
「わーい、本当に?
歌う歌う〜♪」
「カラオケとかまじで
ラブホだね…」
マイクを持って
苦笑いをしながら言った。