Bishop革命
何だか納得できない。
学校というものは、確かに規制はあるけれど、ある程度は自由で楽しいものじゃないのだろうか。
少なくとも、アメリカのハイスクールはそうだった。
「…それってさぁ、みんな納得してやってるの?」
難しい顔をして二湖が尋ねると、虎太郎は少し考えるようにして答えた。
「納得っていうか、なぁ…。ここの学校は有名だし、進学にも就職にも有利だから、多少の不満はあっても我慢するっつうか」
「何それ。そんなのつまんないじゃん!」
「つまんなくても何でも、それが現実なんだから受け入れるしかないんです。お前もさっさと決めちゃえよ?」
「うーん…」
虎太郎にそう言われても、『キング』にも『ナイト』にも入りたいとは思えない。
特に、『キング』のリーダーは、かなり苦手なタイプのような気がする。
「『キング』のリーダーって、なんか冷たい感じがして、私、好きじゃない」
「二湖、冷聖院さんに会ったの?」