Bishop革命



「けど、…どうにも出来ない自分がいるのも事実なんだ。何かを変えたいという気持ちがあっても、勇気が出ない。きっと、みんなそうなんだと思う」


「…どうすれば変えられるのかな?」



二湖がそう呟くと、密は小さく首を振った。



「分からない。でも、…例えば何かきっかけがあれば…」


「きっかけ、か…」



この学園を変えること。


それは途方もなく難しいことに思える。


でも。


このままではいけない。



その想いが、二湖の心の中でサイレンを鳴らし続けていた。



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