【完】ヤクザな彼氏

「痛・・・っ!」

「っ、ごめん!」

近くで見ると体のあちこちにも傷が・・・

私のせいでついた傷

私を守ろうとしてついた傷



「何泣いてるんで!?」

「へ?」

どうやら私は泣いていたらしい

腕にはポタポタと涙が・・・

「あれ?何でかな・・・」

私は手で目を拭う

牛沢くんはその手をどかし私の目を見た



「わしゃぁ人の気持ちとか読むん苦手なんじゃ。じゃけぇ言ってくれんゆぅて伝わらんのんじゃ」

「・・・うん」

「言ってくれたらそういうふうにちゃんと努力するから。じゃけぇ、言って」

牛沢くんは照れくさそうにそういう

・・・言いたい事たくさんある

私は口を開いた


< 119 / 143 >

この作品をシェア

pagetop