【完】ヤクザな彼氏

「さっちゃん・・・」

牛沢くんのどこか寂しそうなでも嬉しそうな声に私は笑顔を向けた

「牛沢くん、やってないって言ってるじゃないですか。どうして信じてあげないんですか?」

「・・・君も分かるだろう。この傷。どうしたって・・・」

私は校長先生の声とかぶるように声をあげた

「そうかもしれませんけど、その時間帯は私と一緒にいました」



その頃にはもう家を出てたけど・・・

でも私と別れてからそこに行くんだったら・・・

走らないと間に合わない。

走ってもギリギリ

だから・・・

牛沢くんじゃない

私はそう信じてる




「証明するものは?」

「ないですけど。でも牛沢くんじゃないです」

その私の言葉にため息をこぼした先生達



「え、と・・・横山さんだね。世の中そんなに甘い物じゃないんだよ」

「知ってます。でも、お願いします。信じてください」

私はそういって頭を下げた



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