【完】ヤクザな彼氏
カァーカァーカァー
カラスの鳴き声が響き渡る現在、午後6時
学校が終了して早1時間
いまだに牛沢くんの姿はない。
なぜなら・・・
それは遡る事1時間前。
『のぉ、さっちゃん・・・』
『・・・うん。何?』
そう言うとドタドタと足音が聞こえてきた
『おい牛沢ァ!!』
そう叫ぶのは生徒指導の大山センセー
雰囲気なんて気にせず教室に入ってきた
なんか・・・したんだ・・・
私はそう悟りそっと顔を伏せた
『ちょっとこっち来ぉい!!』
そう言って牛沢くんの襟をつかんだ
『ちょっ!わし、話が・・・』
『うるさァい!!!』
『さ、さっちゃん!!ちぃと待ちょぉって!!』
『うん!!』
その言葉を最後に牛沢くんは教室を出て行った