愛、シテあげる。*完*
「とにかく、近づかないでよ?……あっ!!」



「?」






するり






「うわっ」




「(真央さん…パニックしてる?)」




蓮の目には、真央がただ単に手足をバタバタさせているようにしか見えない。




「(何してるんでしょう)」





するするっ







「ッ!…うわ、ひゃっ………ゃっ」





「(……)」







「やっ、め、わあっ!……んなトコッ…だ、だめだって!」





「(……なんかエロイですね)」





頭の中がピンクになりつつある蓮をよそに、真央は"あるもの"と戦っていた。








まあ分かると思うんだけどね?









さっきからさ、私の足の間を







するするするっ








「くすぐったっ……ひゃっ!も、コノヤロッ…」




そう!

魚が!





フィッシュが!






するするするするするするするするするするするするするするするするするするするするするするするするするする……



とにかく何度も通るんすよッ!



だー!ムカツク!




魚よりも、捕まえられない自分に腹立つ!



「ん…っ……ふ、おりゃっ!…っと」


ガシィッ!



よし!つっかまえ……




























……られた。









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