愛、シテあげる。*完*


魚も捕まえたし、



「蓮。離れようか~」

「……」


シカトかい!
背中に感じる体温にドキドキしながら、頑張って足を動かして離れようとした。

「どこ行くんですか?」

「ぎゃっ!」

ピタリと肌が密着。お腹には蓮の腕。わ、蓮の腕、血管の出方が綺麗。こういうのに女の子は弱いんですよ。私も含めて。

「離せってばッ!」
「柔らかいですね……」


ぎゃっ!こいつお腹撫で始めたし!う…………ひゃっ!…くすぐ、ったッ!
マジで変態だ。いやそんなのもう分かってるけど。

マジで変態だ!


「んなトコ触っ、て……っ…なにがいいんだか!」

「あ、ここじゃないほうが良かったですか?」


「そーいう意味じゃッ!……も、やめッ///」

くすぐったーい!くすぐったいったらくすぐったいんだー!!
さっきから腰が痙攣してるみたいに跳ねる跳ねる!自分の体じゃないみたい。


「ひぃッ…はぁっ…も、……ムリッ…っ!」

「…………」


なんとなく、なんとなくだが
魔王降臨の気配がする。
もう降臨してんのかな?いや、こんなもんじゃないよなぁ。
てことは…………






またもや貞操の危機!?



イカンイカン!そ、それだけは阻止!阻止しなきゃっ!;



「真央……」



「ッ!///」


ほらほらぁ。魔王がくる。来ちゃうよ。
てか、急に呼び捨てするの止めてほしい!///



でも、呼び捨てになったってことは、魔王スイッチオンの合図……。



ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!

え?あんたのほうがヤバイ?
何だとー!?
アナタも蓮(魔王)の側に来てみりゃ分かるよっ!めっっちゃ怖いから!色々な危機を感じるから!(泣)
マジで喰われますからーー!!!







こ、こうなったら……

最終奥義だ!



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