愛、シテあげる。*完*







「何か手伝えることありませんか?」




「わわっ!」



1階まで掃除が終わった瞬間、横からヒョイッと蓮君が現れた。





「ななな、何もっ!」




近い近い!





無意識に後ずさり。





来んな!来んな!





ぎゃはっ!Σ



……いや近づくな!せっかく後ずさりして離れたのに!



ギシギシと音を立てて、私が後ろに下がる度、その分近づいてくる蓮君。



そのとき



ピタリと蓮君の足が止まった。




お、やっと諦めたか?




チラリと蓮君の顔を見上げたら…





「…仕方ないですね」




何が?なんて聞く暇もなく。


















グイッ

「きゃっ!」







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