愛、シテあげる。*完*
「僕と――――――」
聞こえた言葉に耳を疑って、でも照れながらはにかむ君に確信して
胸が、痛いくらいドキドキしてる。
「真央さん」
間近にある蓮の顔が、眩しい。
「駄目ですか?」
切ない顔。
駄目なんてこと、ないのに。
嬉しくて胸が苦しいのに。
嬉しくて涙がこぼれているというのに。
身体中が金色に染まった気がするくらい、喜びでパンパンになってしまったから、声なんて出なくて
でも、頷くじゃ足りないから
目を閉じて
君にキスをした。
これが私の、答えだ。
窓から差し込む太陽の光と
優しい風と
愛しい人の腕に包まれて、
誓いのキスを、
何度も、何度も……。
――僕と…………
結婚してください―――