愛、シテあげる。*完*
「真央ちゃん、綺麗だよ」
昌彦さんが微笑みながら言う。
「へへ、ありがとう」
昌彦さんとも仲が深まって、前とは色々変わった。
一つ
「パパ、」
パパと呼べるようになったこと。
二つ
「短い間だったけど、今までありがとう」
敬語を使わなくなったこと。
三つ
スキンシップができるようになったこと。
「これからもよろしくお願いします!」
ギュッと昌彦さん……パパに、抱きついた。
不思議。
血が繋がっているわけでもないし
幼い頃からずっと一緒にいるわけでもないのに
あったかい涙が、頬を伝った。
「こちらこそ、これからもずっとよろしくね……」
パパも、優しく、だけど力強く抱き締めてくれた。
また鐘が鳴って、私はパパと腕を組んだ。
「行こうか」
「うん」
ニッコリ笑えば、バタンと目の前の扉が開いた。
「……せーの」
パパと小さな声で合図し合って
真っ白な光に包まれた、赤いバージン・ロードを、しっかりと踏みしめた。
歩いていく途中、色々な人の笑顔が迎えてくれて、私も笑った。
紫、泣いてるなあとか
梶谷くんも来てくれたんだなあとか
そんなこと思っていた。
大切な人達が支えてくれた
この光の道の向こうに、
君が、立っているんだね。
目が熱くなってくる。
蓮のタキシード姿、絶対格好いいからじっくり見たいけど
ごめん、できないかもしれない。
だって、きっと私は
蓮の顔見たら、泣いてしまうから。
嬉しくて、幸せで、泣いちゃうから。
ねぇ、蓮。
君は今、どんな顔してる?
やっぱり無表情かな。
それとも、泣いてる?
昌彦さんが微笑みながら言う。
「へへ、ありがとう」
昌彦さんとも仲が深まって、前とは色々変わった。
一つ
「パパ、」
パパと呼べるようになったこと。
二つ
「短い間だったけど、今までありがとう」
敬語を使わなくなったこと。
三つ
スキンシップができるようになったこと。
「これからもよろしくお願いします!」
ギュッと昌彦さん……パパに、抱きついた。
不思議。
血が繋がっているわけでもないし
幼い頃からずっと一緒にいるわけでもないのに
あったかい涙が、頬を伝った。
「こちらこそ、これからもずっとよろしくね……」
パパも、優しく、だけど力強く抱き締めてくれた。
また鐘が鳴って、私はパパと腕を組んだ。
「行こうか」
「うん」
ニッコリ笑えば、バタンと目の前の扉が開いた。
「……せーの」
パパと小さな声で合図し合って
真っ白な光に包まれた、赤いバージン・ロードを、しっかりと踏みしめた。
歩いていく途中、色々な人の笑顔が迎えてくれて、私も笑った。
紫、泣いてるなあとか
梶谷くんも来てくれたんだなあとか
そんなこと思っていた。
大切な人達が支えてくれた
この光の道の向こうに、
君が、立っているんだね。
目が熱くなってくる。
蓮のタキシード姿、絶対格好いいからじっくり見たいけど
ごめん、できないかもしれない。
だって、きっと私は
蓮の顔見たら、泣いてしまうから。
嬉しくて、幸せで、泣いちゃうから。
ねぇ、蓮。
君は今、どんな顔してる?
やっぱり無表情かな。
それとも、泣いてる?