愛、シテあげる。*完*
「そんなに酷い火傷じゃないし……ほ、ほら早くカレー食べよ!冷めちゃうよ?」
「何を焦ってるんですか」
ゾク…
ドキドキと心臓の鼓動が速くなる。
「べ…別に何も」
「嘘でしょう」
チュ、と耳の後ろにキスされる。
「ひゃっ!」
「耳、弱いんですか」
「弱い…って、何?」
どんどん色んなところにキスを落としていく蓮君が、微かに驚いた気がした。
「へぇ…本当に、男と関わったことないんですね」
うなじに熱いキスが落とされる。
「ないに、決まってるでしょ」
初めての感覚に、頬が火照った。
体が熱い…。
水に触れてる左手すら、甘い刺激に侵されてる。
キスだけでもいっぱいいっぱいなのに
蓮君の声が、男の声に変わってるから……。
もうドキドキで、胸がパンパンになってる。
「綺麗ですね」
「そ、そんなことは///」
「そんなことあります……
……僕の印、つけたくなりますね」
僕の印?
疑問を持つ暇もなく、首筋にチクリと痛みが走った。
「ゃッ!?」