愛、シテあげる。*完*
「真央まさかとは思うけど」
じぃーっと私を見つめる紫。
何故か目をそらしてしまう。
ていうか、怖いんだよ;
「何」
「海城蓮"だけ"は平気になったとかじゃないわよね」
ギックー!!
「あ、いや、その」
な、何で分かったんだろう。
いやいや、平気になったわけじゃないけどね?
「ふ~ん…そう。何でそうなったのかしらね」
紫、目が笑ってない…。
こ、怖いぃっ!
あぁ……
紫恐怖症になっちゃうよ。
必死に思考をフル回転させて、弁解をする。
何でこんなに追い詰められてるんだろうか。
「あ~…なんかいっぱい触られたから、慣れたっていうか呆れたっていうか」
「なっ!もうそんなに進展してるわけ!?」
ガタンッ!
と音を立てて、普段冷静沈着な紫が立ち上がる。
紫……。
クラスの皆が見てるから;