愛、シテあげる。*完*
「蓮?」
問いかけても何も言ってくれない。
……魔王め。
「ちょっと真央、帰ってきて早々、イチャつかないでよ」
紫の溜め息混じりの発言に、ピクリと反応する。
「ゆ~か~り~。誰がイチャついてんの!誰が!」
「全く、海城蓮の前じゃ、男性恐怖症が嘘みたい」
「なっ…!;」
反撃しようと思っていたら、蓮が口を開いた。
「僕の名前、ご存知なんですね」
パッと蓮を見ると、もういつもの飄々とした顔に戻っていた。
「もちろん。敵だもの」
て、敵!?
「そうですか」
「海城蓮、真央に手ぇ出すんじゃないわよ?」
手出すって……。
蓮はそんな乱暴な性格じゃないよ~;
「分かりません」
蓮は無表情に言ってのける。
「えっ!痛いのやだよ!女の子に暴力振っちゃ駄目でしょ!」
私は咄嗟に言う。
でも何故か
「「はぁ」」
、溜め息つかれた…(泣)
しかも2人に。
「真央…あんた、今いくつよ?」
「16歳」
「はぁ…」
「え?」
紫は呆れた顔で私を見る。あ、蓮もだ。
「真央はそういう子だったわ。うん、これなら手、出しにくいわね」
「頑張ります」
「海城蓮は頑張っちゃ駄目なの!」
ハテナマークを出し続ける私に構わず、話が進んでいく。
う~ん。
面倒くさいから、理解できないまんまでいいや。
「じゃ、私帰るわね」
「…え!?ちょっと!?」
お手伝いしてくれるとか何とか言ってたじゃーん!!
勇者ー!行かないでー!(泣)
魔王と2人きりにしないでー!
「じゃあね」
「紫ー!!」
……バタン
行っちゃった……。
問いかけても何も言ってくれない。
……魔王め。
「ちょっと真央、帰ってきて早々、イチャつかないでよ」
紫の溜め息混じりの発言に、ピクリと反応する。
「ゆ~か~り~。誰がイチャついてんの!誰が!」
「全く、海城蓮の前じゃ、男性恐怖症が嘘みたい」
「なっ…!;」
反撃しようと思っていたら、蓮が口を開いた。
「僕の名前、ご存知なんですね」
パッと蓮を見ると、もういつもの飄々とした顔に戻っていた。
「もちろん。敵だもの」
て、敵!?
「そうですか」
「海城蓮、真央に手ぇ出すんじゃないわよ?」
手出すって……。
蓮はそんな乱暴な性格じゃないよ~;
「分かりません」
蓮は無表情に言ってのける。
「えっ!痛いのやだよ!女の子に暴力振っちゃ駄目でしょ!」
私は咄嗟に言う。
でも何故か
「「はぁ」」
、溜め息つかれた…(泣)
しかも2人に。
「真央…あんた、今いくつよ?」
「16歳」
「はぁ…」
「え?」
紫は呆れた顔で私を見る。あ、蓮もだ。
「真央はそういう子だったわ。うん、これなら手、出しにくいわね」
「頑張ります」
「海城蓮は頑張っちゃ駄目なの!」
ハテナマークを出し続ける私に構わず、話が進んでいく。
う~ん。
面倒くさいから、理解できないまんまでいいや。
「じゃ、私帰るわね」
「…え!?ちょっと!?」
お手伝いしてくれるとか何とか言ってたじゃーん!!
勇者ー!行かないでー!(泣)
魔王と2人きりにしないでー!
「じゃあね」
「紫ー!!」
……バタン
行っちゃった……。