愛、シテあげる。*完*
「うわー!!」









ジェット機の窓を覗くと、一面に湖が!





ひっろーい!
でっかーい!
きっれーい!




「あはははは。真央ちゃんは、カナダ初めてかい?」


前のシートに座る昌彦さんが、愉快な笑い声を上げる。


「はい!凄い。綺麗だし大きい湖ですね~。ホントに湖ですか?海じゃなくて?」


そう言ったら、ママにも笑われた。むぅ。

「真央ちゃんったら。日本の湖が小さいだけよ!」


そーかい。
でも琵琶湖は結構おっきいもん!


「琵琶湖も世界では小さめですよ」


「だからエスパー!?」

隣に座る蓮は、しれっと呟く。てかこの人、ちょくちょく人の心読むよね?何?何この人?何人?宇宙人なのかコノヤロー。


「あ、見えた」

昌彦さんが、何かを指差す。
何だろう。
指差した方を見ると、








、、、、、




















城?



あれ?城?
え、城?
え、マジで?


「あらぁ!湖の側に別荘なんて!ロマンチックねぇ☆」


は?別荘?


え…



あれ別荘?






まるでおとぎ話に出てきそうな城を、まじまじと見つめる。





どっかで見たことあるな……






「シンデレ●城みたいねっ♪」






あ、ママナイス。

そうそう、シンデレ●城にそっくり。




夜になったらライトアップとかしちゃったりして。







「夜にはライトアップするから、綺麗だよ」




すんのかい!!



< 67 / 212 >

この作品をシェア

pagetop