愛、シテあげる。*完*
「真央さんの考えていることは大体分かりますよ」


昌彦さんにも、表情が顔に出てるって言われたしなぁ…。

そんなに分かりやすいのかな、はぁ。


「でも、蓮は分からなすぎ」

「そうでしょう?」
「いや、褒めてない褒めてない;」



誇らしげに言うなって;
蓮ってな~。なんかおかしいよな~。
その顔でこの性格はおかしいよな~。
せっかく綺麗な顔してるのに勿体無い。もっと普通にしてればいいのにさ。変態も治して。

「真央さん。怖いなら、僕の部屋に来「結構です」

変態は本気で治してほしい。キス魔もね。




















…………あれ?
そういえば私、蓮と何回キスした?…って今気づいたけど、簡単にキスなんて言えるようになったし。なんか……

「染まってる?」

「何にですか」

ま、まッさかぁ。ねぇ。


ん?でも、私、蓮とキスするの嫌じゃなくなってない?
いいいいや!好きでもないよ!?気持ちいいだとか、もっとしてほしいなだなんて思ってないよ!?///うん!そうだよね!?自分!?


いっぱい触られて、感覚が麻痺してるだけだ!きっと!

乙女の純情が消え去る前に、

よし!



蓮とは距離をとろう!

そうだよ、そうすればいいんだ。色々やられて、感覚が変になっちゃっただけだよ。

決して蓮に触られるのが好きなわけじゃないもん!


「と、いうわけで!海城蓮!」

「どういうわけで?」

「これから一切、私に触らないでね!いい!?」

ビシッとポーズを決めながら言うと、蓮は眉をひそめた。

「ポーズが謎ですね」

「そこはいいから!」

ちょっと恥ずかしいから!ポーズのことは触れないで!






「……まぁ、いいですよ」
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