恋におちた <短編集>
それからあたしは、高校に進学した。
なにもかも琉太のおかげ……
高校に入学してもあたしたちの関係は続いた。
「ほんとよかったな。」
「………うん。」
琉太はタバコを吸いながら優しく笑う。
初めて抱かれた日から、変わったこと………
琉太はあれからタバコを吸うようになった。
「琉太……ほんとありがと。」
「改まってどうした……?」
「ううん。別に………?」
そう言って、あたしは初めて自分からキスをした。
琉太…………。
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