きっとそれを 平凡と呼ぶのだろう
平凡という個性
平凡。
それはそれで一つの個性。
そう言う人もいるがだろう。
しかし、平凡は平凡以外の何者でもない。
本人にはそうとしか思えない。
飛び抜けた特技があるわけでもない。
ハマっている趣味があるわけでもない。
珍しい仕事をしているわけもなく、服装のセンスだって無い。
そんな人間が平凡を抜け出せるわけもなく。
これが自分の個性だと胸を張れるわけもないのだ。
学生の頃は少しは非凡だったかもしれない。
脳天気で、いじめを受けていたことにも気付いていなかった。
というより、中学の頃に相当ないじめを受けていたから、麻痺していたのかもしれない。
恋もそれなりにした。
先輩に夢中になった。
隣のクラスの異性に恋い焦がれた。
別の学校の生徒と意味心な仲になったこともある。
が、そんなことも過去の話。
回想してみても、平凡だったことには変わりないことが再確認できただけ。
昔から一人で居ることが出来なかったのも変わっていない。
そんな自分に嫌気が刺してきたのはいつ頃だっただろうか…。