おっきなONE WAY LOVE(仮)
結木がガチャガチャと
鍵をあける


「そんな大きい音
出したら家の人
起きちゃうよ」


ガチャッ


ドアが開く



「じゃあ帰るね
酔いが覚めたら
お風呂にでもゆっくり
入りなよ!」


そう小声で言って
帰ろうとした


今度こそちゃんと
帰るつもりだった



グイッ



腕を引っ張られて
結木の胸に引き寄せられた


「ち、ちょっと
お家の人「今日は誰もいない」



頭が真っ白になる


なのに結木は私の腕を
引っ張ってどんどん
進んでいく



靴も履いたままだ



「ちょっと結木!」



< 113 / 114 >

この作品をシェア

pagetop