おっきなONE WAY LOVE(仮)
そして2月に入り
また春休みがきた


春斗とはメールや電話の
やりとりはしていたが
会うことはなかった


やはり会うのは
怖かったから


そんな時に電話で春斗に
「会いたい」と言われた


「私も」


嘘つきな私の口は
そう答えていた



恭平の時のように
結木を忘れたいが為に
春斗を利用しようとしている


淋しい思いは
したくなかったから


私は一人じゃない
私を愛してくれる
存在が欲しかった


依存なんかじゃない
ただ、誰か側にいて欲しかった
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