この街と死んだ
こゆきが煙草を吐きながらため息をも吐きながら言う。
「…うちら17歳だよ?人生のさ、一番いいときに何やってんだかだよね」
ゆなは唇の下にホクロがあって煙草を吸うと何だかとってもセクシーだ。
「馬鹿だよね。あたしもお前も」
「いつ出れるんだろ?クロとさ、社長が昨日カウンターで怪しげな会話してて。」
「どんな?」
「中国がどうとか。」
「…」
「売られたりしないよね」
「…」
「マジ心配になってきた。」
「…」
「あたしもぉ何か狂いそう。考える許容範囲こえたってか。諦めってか」
「…」
「おい、シカトか(笑)」
あたしの腕をバシッと叩く。
「いやごめん。ほんと勘弁。」
「だよね」