会いたくて会いたくて
──「陽人ッ!話ってなに…?」

9月の秋風がまだ慣れないからだに吹き付ける。

そんな寒い日だった。

「いや、、、その、さ、、、」

「そのなに?ここ寒いよ。
 公園じゃなくてカフェでも行って
 話そうよ」

「いや、ここでいい。。。」

私はその日、夜8時に彼の陽人に呼び出された。

妙に下の方を向いている陽人…。

なんだか様子があきらかにおかしい.

「どうしたの?言いたいことあるんじゃない?」

「あっ…、うん。
 でも寒いからコーヒー買ってくるな。」

「ありがとう……」

自販機までコーヒーを買いに行く陽人、足取りが重たい。

(なにか話したくないようなことなのかな...てか、飲み物買うならカフェでいいじゃん!)

少し不服にしていると、陽人がコーヒーをふたつもって走ってくる。


「うおぉ、あちっ あっつい!ほれっ」

「さんきゅ!」

あったかい缶コーヒーをわたされて、あたしはそれで手を温めた。
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