カテキョのコンちゃん!




昼休み。


仲良しの梓に昨日の出来事を打ち明けた。


「よかったじゃない。」


「…そ、それだけ!?」


梓の反応はいたって冷静だった。


「うん、だって、風子は勉強嫌いなんでしょ?」


「それは、そうなんだけど……。」


何か、こうもっと…。

もっと、ね?

あ、そうだ!!


「梓は心配じゃないの!?」


「何が?」


赤渕メガネの奥の瞳はそれは冷ややかな視線だった。


「だって、向こうは24歳の健康男児だよ?それがうら若きピチピチの女子高生と2時間密室で……」



心配させるような言い方をあえてしてみたけれど、梓の視線は冷ややかなまま。


「風子にかぎってそんなこと、地球が滅亡したってあり得ない。」


あたしに対してナイフを放った。


つまり、あたしにオンナパワーがないと?
< 12 / 22 >

この作品をシェア

pagetop