カテキョのコンちゃん!

あっという間に放課後。



「ねえねえ、梓〜。これからカラオケに…」

「あんた、カテキョでしょ?まっすぐ家に帰りなさい。」


………。


デコピンをかまして、梓はとっとと帰ってしまった。


裏切り者〜。


重たい足取りであたしも家に向かう。






―――――――…



「今日は何してたの?」


コンちゃんは、あたしのシャープペンをくるくる回しながら聞いてきた。


「な、何って?」


「学校でどんなことしてたの?」


そんなことを知って楽しいのかなあ…。


カモフラージュで広げられた数学の教科書とノート。


出番は今か、とそんな声が聞こえてきそうだ。


「特に何もしてないですよ?」

「敬語禁止〜。とうっ!」
「あたっ!」


デコピンをされてしまった。



「ていうか、ふうちゃんは何年生だっけー?」


今更!?



「2年生…だすよ。」


敬語とタメ語が混じってとんでもない言葉になってしまった。
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