カテキョのコンちゃん!


先生は大きく延びをしてあくびをした。



「しない方がいい、というのは……。」


何なんだ、この先生。


つか、先生なの!?



ほんとにカテキョなの!?



「だってさー、俺が今まで教えてきた子達ってすげーがり勉でさあ。」


先生は口をとがらせて話し始めた。


「ただでさえ勉強出来るのに、それプラス勉強みたいな?なんかねー、教えるのもつまんないし疲れちゃったし。」


グチっている。
カテキョが愚痴っているー!!

「お母さん達もね、ちょっと成績落ちたぐらいで般若みたいな顔して怒るし。いいじゃんねー?東大合格したんだし。」


「東大!?」


東大ってあの!?
あの東大!?


「うん、そうそう。でも合格したのって生徒が頑張ったからだしねー。」



それでも、そんな子達に教えているこの人って何者!?



「ちょうど教えてた子達との契約が切れて、カテキョ辞めたんだよねー。」


「辞めたのに?」


何で、ここにいるの?


「勤めてたカテキョの事務所の知り合いがさ、どうしてもってふうちゃんのこと紹介してきたんだよ。」


にこりと天使の笑みを浮かべる。


「あ、あたし!?」


「うん。ふうちゃんのこと聞いて、この子だったらいいかなーって。で今に至ります。」



……あたしだったらってどういう意味だよ。
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