カテキョのコンちゃん!
「だからさ、したくなったらでいいよ。勉強。」
したくなったらって……。
そんなんじゃ、うちの般若にぶっ殺されちゃう。
「マ、ママに怒られますから……っ。」
「えー。」
先生は目を細めて残念そうな声を出した。
「ふうちゃんまでそんなつまらないこと言う?はーあ、幻滅ぅ。」
むきっ
あたしだって、好きでカテキョ始める訳じゃないしましてや勉強なんか大嫌いなわけだし。
むかむかーっ
「ママにはさ、勉強してるふりしてたらいいよ。それにテスト近くなったらちゃんと教えるし。」
「……。」
「あれ?ふうちゃん?」
「ふうちゃんなんて、気安く呼ばないでください!」
あったまきてんだからね!
まあ、勉強マシーンよかいいだろうけどさ。
初対面の人間にふうちゃんなんて……。
「ふうちゃん、俺はコンちゃんでいいからね。」
って聞いちゃいねーよ、この人。