Present For You
私のために何かしてあげようっていう気持ちも、すごく嬉しい。


でも……

今の私は、その気持ちに答えられるほど寛大じゃない。


ケガで計画が台無しになったことも、俊介に何も返せないことも、母のお節介にも、
すごく嫌気が差していた。


今の私は、誰かに八つ当たりをしたいだけだったのかもしれない。


「ねえ、私に感謝してほしいわけ?」


よりによって俊介に──。


「は? そうじゃないけど」

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