お子ちゃま☆彼氏
カレカノ
こんな風に私達の関係は始まった。最初は本当に師弟関係に近かったかもしれない。
・・・・・・・・………
知り合ってすぐの次の朝、最初の事件が起きた。
「夢ちゃん、夢ちゃん。ねぇもう起きてる?」
"ドンドン"とドアを叩く音と共に、何だか切羽詰まったような海里の震える声が聞こえる。
朝の7時だし、私も出勤する訳だから起きてるけどさ、こんな朝イチから何の用なんだろう…と、
「おはよう。どうしたの?」
ドアを開けて私はまた驚いた!!
「ど~したの!!!!!」
海里はまたまた泣きそうだったのだ。
「あのね、朝ご飯食べようと思ったんだけど、ご飯の作り方が分からなくて。お米はあるんだよ。炊飯器もあるんだけど…」
目をウルウルさせて、私にすがる海里を見て、私の母性本能なのか? 学級委員気質なのか? もうよく分からないが、何かが発揮されたのが自分でもハッキリ分かった。
「あのね、海里」
もうこうなったら呼び捨てだ!!