お子ちゃま☆彼氏
「私達、昨日会ったばかりだよ」
「時間なんて関係ないよ。こんな得体の知れないオレを、本気で心配してくれる、優しい夢ちゃんが好きなんだよ。昨日一目惚れしたんだ。夢ちゃんはこんなオレじゃ嫌?」
告白を受けた事なんて、初めてじゃないのに、すごいドキドキした。海里の気持ちがすーっと心に入って来て、やっぱり私も好きなんだと、昨日一目惚れだったんだと、そう思った。
「私も海里が好きです。彼女にしてくれますか?」
海里は顔を真っ赤のまま、私を抱き寄せ…
「かわいい。かわいすぎ」
ホッとした声と共に私の頬にキスをした。
「海里…」
腕の中で海里を見上げると海里の顔がそっと私に近付いた。唇に触れた温かさ。
「これからよろしくね」
これが私にイケメンだけどお子ちゃまな彼氏が出来た瞬間だった。