お子ちゃま☆彼氏
今は私の部屋でまったりと夕飯を食べてる。
「ねぇ。海里」
「うん?」
私は目の前に座っている海里に近付き、腕に抱きついた。
甘えたい気分なんだ。
海里。私だって漠然と不安なんだよ。
「ど~した?」
海里は私を優しく抱き寄せて髪を撫でる。
「ううん。何でもないよ。ねぇ、海里。私の事…好き?」
私はそっと顔をあげた。
海里の腕に力が入ったのが分かった。
「好きだよ。大好き。食べちゃいたいくらい大好きだよ」
"食べちゃいたい"って…。
ふふふ。ありがと。
ちょっと心があったかくなったよ。
今は不安もあるけれど、海里は嘘をつかないって信じてる。
「大好き、海里」
何も言えない分、私から口付けた。