お子ちゃま☆彼氏
「さぁ、出掛けよっか」
海里は優しく微笑むと、私の手を取って部屋を出た。
「夢ちゃん、ここからは目を閉じていてね」
ホテルの中の、ある扉の前で海里は私にこう言った。
「ふふふ。何だろう。楽しみ」
私はそっと目を閉じた。
海里に手を引かれ、扉の先に進んだ私の頬に優しい風が当たった。
外に出たの?
少し歩いた先で私達は止まった。
「着いたよ。目を開けて」
同時に、頬に"ちゅ"とリップ音と共に海里がキスして来たのが分かった。
私は目をそっと開けた…。