お子ちゃま☆彼氏


「任しておいて。オレ、夢ちゃんの為なら地球の裏側まで迎えに行けるよ」

おいおい。私は地球の裏側に行く予定はないよ。

でも、その気持ちが愛おしい。

「ありがとう。じゃあ、いつか私をブラジルまで迎えに来てね」

ムッとする海里。

「どうしたの?」

「そんな遠くに夢ちゃんを行かせるもんか。オレから離れるなんて許さないから」

「海里が言い出したのに」

「そんなのいいの!! そんな遠くまでいっちゃダメだよ? 分かった?」

冗談にも真剣に怒る海里がめちゃくちゃ愛おしい。

「分かった。何があっても私を離さないでね」

「あったり前。離すわけないじゃんか!! これからも一緒にいようね」

「うん。ずっと一緒にいてね、海里」

私はくっ付いている海里の背中から手を回し、さらにぎゅっと抱き付いた。

私は幸せを思いっきり感じていた。

隣に引っ越して来たのが海里で良かった。

出会えて良かった。

大好きな海里。

もう離さないでね。

大好き。




end

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