お子ちゃま☆彼氏
ちっちゃい部屋だなぁ。ここはオレの部屋のクローゼットより小さい気がする。
でも今日からオレの部屋だもん。
さぁ~て、最初に何をしよう?
確か、お手伝いさんが…、「最初にダンボールから洋服などを出してしまって下さいね」て言ってたよな。
よし!やってみよう。
「ビリビリビリビリ~」
オレは鼻歌を歌いながら最初のダンボールを開けてみた。
おお?スーツが出て来たぞ。これはどこにしまうんだ? クローゼットなんかないじゃないか。
じゃ!次のダンボールを開けてみよう。
こうしてオレは片付ける訳でもなく次々と開けるだけ開けていった。
う~ん?
ごちゃごちゃになってきちゃったな。もう俺の座る場所もない。
どうしたらいいんだろう?
何かお腹空いて来たな。
あれは冷蔵庫だよな。開けてみよう。
おぉ? マヨネーズだ!! これ1回自分で絞ってみたかったんだよね。
オレはマヨネーズを手に取ると勢いよく押してみた。
"ぴゅ~"
部屋の中にある荷物の山に掛かった。
あらら。押しすぎた?
また冷蔵庫に手を伸ばす。こっちの赤いのはケチャップだよな。
同じように押してみた。今度は真上に飛んで頭から掛かった。
「ぎゃ~」
赤いのが垂れて来た。ベタベタ気持ち悪い。