最後の約束。

デート

* * * 

デートの日・・

「もしもし、真奈美?今からデート行ってくる!!」
「おはよ。うん、がんばっ><」
「うん!!」

楽しみだなっ♪

でも、この後、起きる悲劇のコトなんて誰も想像して
なかった。


「由ィ~」
「あー、愁汰ぁ~」

私はそう言って愁汰に抱きついた。

愁汰に抱きついたつもりだった。

でも、ちがった。


「何かちょっと早かったね。」
「・・・」
「ねぇ、聞いてる?」
「・・・」
「ねぇってば!!」
「なんだよ!」
「愁汰・・じゃない・・」
「そうだよ。今頃気がついたの?」
「え?なんで、和輝くん?」
「なんでってデートしようと思って。」
「で、でも、断りのメール送ったでしょ?」
「は?そんなんきてないけど?」
「えっ? ねぇ、ここどこ!?」


・・・なんで愁汰じゃないの?

車に乗る前に気がつけばよかった。

ここ、どこなんだろう・・・


なんかされちゃうのかな?



「着いた。」
「は??ここどこ!?」
「倉庫。」
「えっ?」
「ここでお前監禁すっから」
「はー?やだよ。お願い!ねぇ、帰して!」
「やだ!お前が俺のになるなら帰してやる!」
「いやだよ!愁汰しかいや!!」
「じゃあ、その愁汰ってのを呼べよ!」
「なんでよ!愁汰は関係ない!!」
「携帯出せ!助けに来てもらおうぜ」
「いやー!!愁汰は巻き込まないで!」

< 15 / 20 >

この作品をシェア

pagetop